まぁ…思い出すと笑いが零れるんだけど。 俺だけが知っている事…それがあれば充分だ。 「ありがと!」 なぁ…柚。 そんな風に、そんな無防備に笑うなよ。 俺は、気づいたら柚の唇に自分の唇を重ねていた。 なぁ柚…知ってるか? いろんな女を抱いてるくせに、 実はこれが俺のファーストキスなんだよ。 俺は無我夢中に舌を絡めていた。 ギュッと俺の服を掴む柚が愛しくて、止まらない。