「っと、お姉さん達、悪いけど俺の奥さんが機嫌悪いから帰ってくんない?」 「えー…」 「俺、あんたらには興味ないから」 陽太がそう言い捨てると、ブーイングしながらも、帰って行った。 「…バカ」 俺の奥さん、って…。 まだ結婚してないし。 「ごめんって。ほら、行こうぜ。未来の奥さん」 「…//」 あたしは陽太に差し出された手を、そっと握った。