朝食を食べ終われば、あたしは大学に行く支度を始めた。 「柚、車出すぜ?」 「いいよ、すぐそこだから」 「…んじゃ、帰りは電話な。行きたいところあるから」 「? …わかった」 あたしは、「いってきます」と言い、大学へと向かった。 行く途中、『幸せだな』と何度も思ったのは、 陽太には内緒だ。