家に着けば、あたしはさっそく料理を始めた。 陽太は、テレビをつけて、のんびりしている。 …陽太らしい。 あたしはクスッと笑った。 「できたよー」 「よっしゃ!」 陽太は嬉しそうに、席に座った。 そんな姿がちょっと意外で、思わず吹き出した。 「なんだよ」 「べっつにー! はい、オムライス!」 「ぉ、わかってんじゃん」 陽太はケッチャップじゃなくて、ハヤシソースじゃないとだめなんだよね。 こういうの知ってるのはやっぱ、 あたしが幼なじみだからだと思う。