「凪原くんに聞いてないの?」 「俺、昨日の夜帰ってきたんだぜ? 大地には何も言わないで訪問しちゃったからなっ」 陽太は、苦笑い混じりでそう言った。 「んで、家はどこ?」 「ぇっと…ぁ、ここ右に曲がってすぐのマンション!」 「よし」 マンションは、できるだけ大学に近いところを選んだ。 「へぇ…良い部屋じゃん」 「一人暮らしには充分でしょ?」 「ベッドはもうちょっとでかいのがいるけどな」 「バカ!//」