「…昨日、悪かったよ」
謝る、ってことは…やっぱり、あたしじゃなくても良かったんだよね。
そう思うと、胸が痛んだ。
「気にしてないよっ!」
胸は痛むけど、あたしのファーストキスが陽太で良かったって思う。
「…そっか」
陽太は、優しく笑った。
…あれ?
陽太って…こんなに背が高かったっけ?
前までは、あたしと変わらなかったのに…
もう、10センチくらい差がある気がする。
顔も前よりずっと大人っぽくなっていて、肩幅だってあたしとは全然違う。
きっと、女の子はイチコロなんだろう。
…モテるのは当たり前だよね。
こんな平凡なあたしを、陽太が好きになるはずがない。

