「…好きだよ、柚」
俺は柚の唇にそっとキスをした。
…これ以上やると俺が危ない。
ここで狼になったら、柚にはビンタされそうだ。
無防備に寝ている柚を見て、苦笑いした。
タンスから、掛け布団を一枚取り出し、柚の体にそっとかけた。
すると、部屋のドアが開く音がした。
「…んだよ、オフクロ」
「あんた、どうするの。お父さんについて行かない気?」
「当たり前だ。柚が起きるから戻れよ」
「はぁーっ。準太は学校に手続きしたわ。せめて、夏休みまでには決めてよね」
「…あぁ」
オフクロは夕飯の買い出しに行った。

