「なんか、試合中だろうが柚に何かあったら飛んできそうだよね」 「それはないよー。ってか、それはあたしが許さない」 「はぁ?」 「バスケの試合の方が大事じゃん! そっちを優先して欲しい」 「…柚って、変なところズレてるよね」 京ちゃんは、苦笑いしながらそう言った。 テスト週間に入って、授業は午前中だけ。 京ちゃんとお昼を食べ、あたしは陽太と一緒に学校を出た。