上着を脱ぎ、柚の体にそっとかけ、俺は柚の小さな手を強く握った。 「…」 「好きだよ」 「ぇ…」 「柚が、好きだ」 「…んぅ」 俺は、震える柚に、そっとキスをした。 唇が離れれば、柚の体の震えは止まっていた。 「ふぇっ…」 「なに泣いてんだよ」 「だ、だって…夢じゃ、ない、よね…」 「当たり前っ」 俺は、もう一度、柚にキスをした。