「さぁ!! 花火見に行こー!!」 「どこで見るんだよ」 「近くの広場!」 ふぅん…。 「ねぇ、夏村」 「ん?」 鈴木に話しかけられるのは、すごい珍しい。 しかもこんな不安そうな顔で…。 「柚が…いないんだけど」 「は?」 俺の声と同時に、強い雨が降り出した。 「!!」 「どっかではぐれちゃったみたいで…」 「夏村!! とりあえずこっち!!」 みんなで急いで屋根のあるところに入った。