しかし、いまだに彼女の言葉の意味を理解できないでいる僕は、先ほどまでの言葉を頭の中で何度もリピートしていた。
そしてやっと理解できたのは、16回目のリピート。
魂たちのざわめきが途切れ、再び辺りに沈黙が続いてきたときのこと。
僕は不意に呟いた。「生き返る・・・?」と。
周りの視線が、一気に僕一点へと集中する。
「さっき、生き返りがどうのこうのって言ってたよね?だから、もしかしてあの緑の子の言う通りにしたら、僕たち生き返れるんじゃ・・・。」
すると、さっきまでとは一変、「おぉ!」という歓声があがった。
しかし、自分と同じくらいか、あるいは年下にも見受けられる顔をした、学ランの少年が、おどおどとした様子で口を挟んだ。
「で、でも、一人って言ってなかった?あの声の人・・・。こんなにたくさんの人の中で、たった一人。しかも竜って!?」
その言葉を聴いた瞬間、僕も含め、多数の魂が、最悪の想像をした。
(奪い合い、いや、最悪殺し合い・・・か?)
その生き返るために必要だという竜の涙を奪い合い、勝ち残った一人のみが生き返る。
生き返るためならなんだってする・・・そんな人が出てきてもおかしくない。
そうなれば、大半の人の心に焦りが生じ、ここもすぐに戦場と化すだろう。
(たとえ、そうだとしても・・・僕は・・・。)
僕の中の強い意志が、願いが、大きく揺れ動いた。
(生き返りたい・・・!!)
向こうの世界でやり残したことがたくさんある。
頭の中に浮かぶのは、今まで当たり前だと思っていた、くだらないことばかり。
それでも、今はとても懐かしくて、恋しいこと。
すべての決意が固まった時、知らぬ間に学ランのベルトに装備してあった片手剣から、光