一瞬の沈黙の後、ためらうようにその子は話しだした。






「鈴木マナ…そっちは?」





『そっち』と言われたことに傷ついたけど、名前を知らないんだから仕方がない。








「安平美月」



「へぇ」









その子は私に対して興味がなくなったように、またグループの子に向きなおって話しだした。






しかも、今度は私が入れないように私の前に立ちやがった。








…このグループ、嫌い。