私の名前は、安平 美月。




『美しい月』と書いてミズキとよむ。








受験して入った中学校だから、小学校からの友達がいない。





同じ小学校同士がキャーキャー騒いでいるのを横目に、私はクラス分けの紙を見た。









一年三組か…








このクラスで新しい友達が出来るかな…






不安と緊張が混じって、私はため息をついた。








どんな子でもいいから、たった一人の親友が出来たらいいな。









そう思いながら一年三組の教室のドアをガラッと開けた。