『紫織ーっ、たまには街集合!!!』
冬手前、秋。
突然の呼び出しが掛かった夜のこと。
誘ってきたのは外での友達。
中学校は、違う。
『いいよーっ』
『ほな待ってるから!!!』
『はーいっ』
電話を切り、手に持っていた布と針を片付けて。
あーあ、服造ってる最中やったのに。
まぁ帰ってきてからやればいっか。
って誰にあげるわけでもないけど。
だって造るの楽しいもん。
「よしっ」
また少し伸びた髪をくるくる。
ロンTに短パン、ニーハイブーツ。
外は寒いしマフラーもつけて。
よし、完璧。
「紫織様、」
「行ってきまーすっ」
「は、はい」
さてと。
今日も夜遊び夜遊びっ。
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