公園から離れて行く。
華風さんなんてもう見えない。
見える風景は街並み。
、と蓮?くんの羽織っている黄色の特攻服。
「そういや、名前なんて言うんすか?」
「え?」
「なーまーえー」
「み、水嶋紫織」
「よし、紫織さんね」
柔らかい声。
くすぐる香水の香り。
バイクの音はうるさいのに。
蓮くんの声に何故か安心した。
てか敬語?
なんで?
「あの、敬語いらんねんけど…」
「そういう訳にはいきませんよ、ゆいさんの友達なんでしょ?」
「友達っていうか、…なんなんやろ」
「なんにしてもゆいさんが誰かを助けて来るなんて珍しいっすからね」
「え?」
「珍しいってか、初めて」
知らなかった華風さんのことを知っていく。
細部までは教えてはくれないけど。
何故か、特別感を感じた。
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