ローファーの音と私のヒールの音。
異なる音は一定の速度で聞こえてくる。
…てかどこ行くんやろ?
戻らなあかんって言ってた、やんな?
「あんた、運良かったな」
「え?!あ、うんっ」
「怖い気持ちは分かるよ」
「…華風さんも、なんかあったん?」
「まぁ昔ね」
月光が華風さんを照らす。
、照らしているのに。
この子の瞳は光らない。
「もう着くけどうちから離れんときや」
「へ?」
「怖かったら逃げてもいいけど」
「逃げ…?」
「すぐ分かるわ」
着いて行く方向が段々明るくなる。
そして明らかにバイクや車の吹かす音。
この市内一大きな公園に着いて、
「なんで、白虎…?」
白虎連合、と書かれた旗が掲げられていた。
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