道が開いたことで華風さんに続いて私も歩き出す。
きっと私なんて目にも入ってないと思うし。
階段を下り、靴箱で履き替える華風さん。
私はさっきみたいに話しかけられなかった。
よく居るやん、あたしは俺は1人でいいしとか強がって言う奴。
でも華風さんはそんな中途半端な子じゃない。
「…あたしは八方美人」
親友が欲しいと思ったのは本間のこと。
けど入学式はなにしてた?
相手を選んで友達探そうとしてたやん。
校門から出て行く華風さん。
あたしは目が離せなくて。
その日は眠れなかった。
ただ、
『人生どん底まで落ちたらなれるんちゃう』
その言葉が頭から離れなくて。
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