正直あたしは、そういうの気にならない方。
それやのに全然知らない子を気になるなんて。
不思議。
「会ったことはないけど噂はバリ聞く」
「噂ってどんなん?」
「それは言えへんけど、いい噂じゃない」
「ふーん」
「他知ってることと言えば、」
パンを食わえながら考える黒澤。
私は大人しく次の言葉を待った。
「俺らと同い年で、中2から荒れだして」
「ふんふん」
「地元はー…◯◯区やったかな」
「こっから結構遠いんやねっ」
「ただ一つ言えるんは、」
チョイチョイ、と呼ばれ更に近寄る。
耳打ちされ言われた言葉は、
「こっちの世界ではかなり有名」
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