お兄様は…

「・・・・ばき・・・・」
「椿姫!昼休みだよ!起きたら」
「はぁ?」
え・・・いつの間に終わったの?
「椿姫ちゃん、気持ち良さそうに寝てたから、起こすの可哀そうだか・・・・」
「起こしてくれなかったの?」
「寝顔、可愛かったよ」
「隣なんだから、起こしてあげなよ」
「あはははは・・・・」
「椿姫、お昼は?お弁当?学食?」
「あ~一応お弁当。あのさ~・・・」
「嵐先輩なら当然、学校来てるよ。学食に行けば見れると思うけど」
う~・・・迷っていると
「じゃ・・・中庭は?」
「ってか秋一君は?」
「あ~あそこに居るよ」
と杏は、廊下のほうを指差していた。
数人のクラスメート達と教室を出て行くところだった。
「杏は、友達は?」
ちょっと困ったような顔をしながら
「今日は、休みなんだよね~明日は、来ると思うから紹介するね~」
「うん」
「天気もいいし、中庭は行こうか」
杏と二人、教室を出て中庭に向かって歩き出した。