お兄様は…

「ね~次って何の授業?」
「・・・・古典」
「古典の先生ってどんな先生?」
「・・・女の先生・・・・」
「若いの?優しい?」
「・・・・若い・・・・見た目は優しそうで癒し系・・・・だと思う」
「思う?中身は違うの?」
「う~ん・・・なんて言ったら良いのかなぁ~あ、戻ってきた!秋、赤石先生ってどんな先生?」
「はぁ?なにいきなり」
「椿姫に聞かれて・・・」
聞かれてって、話し始めたのは杏なのに・・・・
「あぁ~」
「杏が言うには、若くて優しそうで癒し系?って感じだって・・・・」
「見た目はね」
「杏も言ってたけど中身は「性悪って感じ」
「えっ?性悪って?」
「そうそう、それが言いたかったの!」
杏・・・楽しそう・・・・
「名前は、赤石奈々、年齢は26」
「へぇ~若いね~もてるんじゃないの?」
「あ~それはないかなぁ~なんせ赤石は嵐先輩狙いって感じだし」
「えっ?」
教師だよね・・・・
「嵐先輩は・・・・利用してるって感じ」
「利用?」
「そう、利用。思わせぶりな態度や関係を持って、ある程度の事は、赤石がもみ消す」
「もみ消すって、そんな権力あるの?」
若い教師がそんな力あるの?
「姫、赤石は性悪なんだよ。それぐらいの事できるよ。じゃなきゃ教師を続けられないって」
杏はうんうんと頷きながら話を聞いてる
「そう、だから椿姫は気をつけなきゃいけない」
「だから、何で私?」
「嵐先輩の特別=姫って図式は、結構有名なんだよ」
「だけど、誰も姫の存在を知らない。赤石が嵐先輩の特別・・・・姫じゃないかって噂があったの」
「それが、噂じゃなくなろうとしてた頃に・・・・」
「椿姫が転校してきた」
それじゃ・・・でも、
「ちょっと待って!私は、綾瀬嵐と会った事ないよ」
「本当に?」
あっ・・・・・・
「あれ・・・・・そういえば、お母さんが、会った事があるような事を言っていたような・・・」
だけど、記憶がない
「赤石は、嵐先輩の特別”姫”になりたかった。そんな時、本物の特別”姫”が現れた」
「なんかされると思うのが普通だよね?」
「だけど・・・私、兄妹だし・・・」