「ん〜じゃあそんなこころに朗報!」

『…何?』

ゆうちゃんはまた真剣な顔をして話し出した。

「アタシの知り合いで木田クンと同じ高校通ってた子がいるんやけどな?木田クン彼女とかおったん?って聞いたら木田クンは常に男友達とおるってゆうタイプで彼女は少なくとも高校三年間はおらんかったらしいで!しかもかなりのシャイボーイ!!」


ゆうちゃんは一通り話し終わった後フフンと笑ってアタシを見た。


『…ゆうちゃん…顔広いね』
アタシは感心したようにゆうちゃんを見た。

「情報なら任してよ。んで!重要なのはシャイボーイって事」

『何で?』

「だからーシャイってことは、脈があってもあっちからは何もしてこないやろ?なら!こころから何かしないとこのまま友達ってこと!」


『あー…なるほど』
アタシは納得したように頷く。
だけど……待てよ?


『ゆうちゃん。アタシも彼氏出来た事のないシャイガールですけど?』

アタシは右手を小さく上げて首をかしげた。

「それはしゃーない!好きになったもんの負け!」

ゆうちゃんの言葉にアタシは深くため息をつき、小さく呟いた。


『……無理やって…』