数週間後。

「梅田サン!」
仕事中のアタシに木下班長が話しかけてきた。

木下班長はアタシが所属している仕事場の3班の班長。つまり上司みたいなものだ。
ちなみに、木田クンが1班で幸田クンが2班、ゆうちゃんが4班でののが5班。


『班長、何ですか?』
アタシは眠たさを隠しながら返す。
最近仕事に慣れて来て緊張しなくなったのか眠くなる。


「今度新入社員の歓迎会するんだけど、梅田サンいつ空いてる?」


歓迎会…。その言葉に一気にテンションが上がった。
めっちゃ楽しそう!!!だってお店でお酒飲めるしそうゆうとこ行った事ないし!

『歓迎会ですか!アタシはいつでも大丈夫ですよ!!』
笑顔で返すアタシ。

「ほんと?よかったー、主役がいなきゃ始まらんしなぁ」

笑いながら首をかく班長にアタシは気になってた事を聞いてみた。

『あのう、それって他の班も一緒ですか?』

「ん?うん、一緒一緒!」


よかったー!一人とかめっちゃ心細いしな。

「じゃあ楽しみにしといて!」
手を振りながら班長は他の人にも聞きに行った。


班長って大変だよな。
やる事いっぱいありそうで。

ぼんやり班長の後ろ姿を見ながらそう思った。