君へ。

笑っているアタシにニヤッと笑う木田クン。急に態度が急変したからちょっとびっくりした。
でもそんなとこもカッコイィ…。


「梅田サンだって先輩っぽい人と遊んでたやん」

ヒヒっと笑う木田クン。



先輩?ってあいちゃんか。
遊んでたって…………………

『あ゛ー!!』


ある事を思い出したアタシは絶叫する。
実は、アタシは仕事に費やしていた集中力が切れてあいちゃんの元へ行くと……あいちゃんは機械の前で立ったまま寝ていた(笑)


ベテランになるとあんな事まで出来るのか。

そぉーっと近づいて後ろに回り驚かそうと手を伸ばすと…バランスを崩したのかいきなり後ろに倒れ込んで来るあいちゃん。

そのままあいちゃんの後頭部がアタシのおでこにおもいっきり直撃した。



「ぉわぁっ!?」

『い゙…っったーー!!』

鈍い音をたてて叫ぶアタシたち。


『あーいーちゃーんー!!』

おもいっきりおでこにぶつかって来てあまりの痛さに涙目になりながらあいちゃんを睨む。


「ごめん!!寝てた;;」

必死に謝りながら後頭部をさするあいちゃん。
あいちゃんも痛かったらしぃ。


てゆーか仕事中に寝るなよ!!
と、ツッコんでぷんすか怒るアタシ。……が、立場は逆転してしまった。

「てか、何で真後ろにいたん?何で??」

ゔっ…それは…………。

少しずつ後退するアタシ。
どんどん詰め寄って来るあいちゃん。そのあとアタシの意図が分かったのかギャーギャーと騒いでいたアタシたち。







遊んでいた所っていったらあの時しかない。まさかあんなとこを見られていたとは…。

『ハズー…よりによってあんなとこ見んでもえぇやんかー!』

両手で顔を隠しながらちらっと木田クンを見る。