「だから今回、ちゃんと休めるからよかったのかも。さすがに電話がかかって来た時は気絶しそうになったけどね!」

眉を下げて笑うおばさん。

そうとう心配したんだろうな。
アタシなんか比じゃないくらい。

だって自分の子供が事故にあって病院に運ばれたなんて、聞きたくない事だもん。


「でも大丈夫そうね…」


『?』


「こころちゃんみたいに翔太の事見てくれる子もいるし♪」



肩を上げておちゃめに笑うおばさん。

アタシはというと顔を真っ赤にさせて俯いていた。


「翔太から、たまにこころちゃんの事聞いてたのよ?」



『…え?』


木田クンから――?


アタシは信じられないといった顔でおばさんを見た。