「あらー?こころちゃんやないの!」



ビクッ!!!



だ………誰…?



アタシは伸ばした手を引っ込めて声のした方へ顔を向けると、そこには木田クンのお母さんが立っていた。



『あ…こんにちは!』


背筋をピンッ!!と伸ばして挨拶した。妙に緊張する…。




「こんにちは!翔太のお見舞い?いつもありがとねぇ」


ニコニコして近づいて来るおばさん。ホント可愛いなぁ。



「今日は一人なの?」


おばさんは周りをキョロキョロしながら聞いて来た。


『ハイ。ホントは二人来るはずだったんですけど仕事の都合で…』


「あらーそうなの。忙しいみたいやねぇ、ゴメンなさいねこんな時に翔太が入院したりするからぁ」


おばさんは申し訳なさそうに謝る。



『いえいえ!忙しいのはいつもの事だし、木田クンは普段から働きすぎな程出てたんでこの際ゆっくり休んで貰った方がいいし!』


アタシはプルプルと左右に首を振りながら言った。



おばさんはそぉお?と言うと何故かアタシの顔をじっと見出した。