池内サンがそろそろ帰るか?と言ったから帰る事にした。



そっと手を離す。


物凄く名残惜しく感じた。
でも手の温もりはまだしっかりと残っている。


アタシは手をギュッと握った。
その温もりを逃がさないために。


池内サンとゆうちゃんが先に病室を出た。





『…おやすみ』


アタシはそう言い残して続いて病室を出た。