「うーん、まだやなぁ。明日には目覚ますやろ」
小林サンが木田クンを見ながら頭をカシカシかいた。
『…そうですか』
良かった……んかなぁ。
事故にあってこれで済むんなら。
ホント……死んじゃってたら、って思うとゾッとする。
想像するだけで恐い。
「じゃ、大丈夫そうやし俺ら帰るわ!」
小林サンと早瀬サンが立ち上がり手を振りながら病室から出て行った。
「んじゃ、俺なんか飲み物買ってきちゃるわ。何がい?」
池内サンが財布片手にドアに近付く。
『あ…じゃあアタシお茶お願いします』
「あ!アタシも行きます!」
ゆうちゃんが池内サンと一緒に出て行った。
病室に残ったのはアタシとベットで眠る木田クンだけになった。