君へ。

助手席に座るようにうながされアタシは素直に従い座った。




助手席……初めて座った。



いつもは早瀬サンか木田クンだったから。




池内サンも運転席にまわり、ドアを開けて座った。





しん……っとする車内にアタシの鼻をすする音だけがしていた。




気まずい……。


池内サンだって、こんなアタシほっとけばいいのに。



お人よしというか面倒見がいいというか。




「木田に、何……された?」


池内サンは沈黙を破るように話し出す。


アタシは急いで訂正した。


『いやっ!何もされてませんよ!?アタシが勝手にこぉなってるだけなんで…』



「……じゃあ、なんで泣いてんのかそろそろ…教えてよ」



『……アタシの気持ちは、もぉ知ってるんですよね?』


「うん」




アタシは少し息を大きく吸うと、さっきの事を話した。



池内サンはゆっくりゆっくりと、頷きながら聞いてくれた。