君へ。

「そっか……」


池内サンはかがめていた体制を元に戻し少し目線を下げていた。



「とりあえず、ここだと邪魔やし…場所変えよ」


池内サンは周りを見渡すとアタシの背中を押しながらデパートを出た。



アタシはずっとさっきの光景を頭に浮かべる。















……彼女いたんや。





その事だけが頭の中をグルグル回ってぼーっとする。



同時にまた目頭が熱くなった。

下を向いてるせいか、すぐに涙は溜まりポツリと地面を濡らす。







なんで



優しくしたりすんの…



なんでプレゼントなんかくれるの


なんでアタシなんかに笑顔を向けるの




なんで……







好きになってしまったんよ………