明日はゆうちゃんと初詣に行く。そのあとはショッピング。

楽しみだなぁ♪


アタシは紅白を見ながら明日の予定に胸を弾ませていた。


「今年の紅白はレベルが低いな」

姉ちゃんは冷めた目でテレビを観ている。

確かにあんまりいい人は出ていない。つまらないからおじいちゃんもお父さんも別室でプロレスを観にいってしまった。


『いつそば食べんの?』
アタシはケータイをいじりながらお母さんに聞いた。


「んー、11時くらいに食べよか」

時計を見ながらお母さんが言う。

「あんた明日どっか行くの?」
姉ちゃんがちらっとアタシを見て聞く。

『ゆうちゃんと初詣行って買い物!姉ちゃんは彼氏サンとやろ?』

「うん♪」


………結局それが言いたかったのか。

姉ちゃんにはラブラブの彼氏がいる。同じ会社の人で入社してすぐに付き合い始めた。
今では公認のカップル。
ホントに仲が良くて羨ましいくらいで、アタシもいつか木田クンとあぁなれたらいいのにと思う。

彼氏サンは優しくて一緒に遊んだ事もある。


でもアタシは彼氏にはしたくないな(笑)
って、言ったら姉ちゃんにはたかれた。