君へ。

気付くともう時間は夜の10時半。かれこれ4時間はお店に入り浸っていた。


「そろそろ出ようや」

ゆうちゃんは店内を見回して言った。アタシも周りを見てみるとほとんどのお客さんがいなくなっている。

「ほんじゃあ出るか」
幸田クンが伝票をもって立ち上がる。アタシも荷物を持って会計まで行った。すでに幸田クンは計算していて「女子は2千円男子は4千円ね〜」と言っている。

アタシは指示通り2千円を出しゆうちゃんと店を出た。

12月だけあって物凄く寒い。


「おーしっ!二次会行くぞー!!」


……えっ!マジで?


「おーっ!」
木田クンもノリノリだ。

ゆうちゃんはどこー?と幸田クンに聞いている。


小池クンと吉クンは遠慮すると言ってそそくさと帰って行った。

「何だよ何だよノリ悪いなぁー!」幸田クンは腰に手を当てて帰って行った方を見ていた。


「結局いつもの4人だなー」
木田クンがこっちを見て笑って言う。

『ほんまやな!』
アタシもすぐに笑って返した。