「まあとりあえずこれは、
 受け取らせてもらうよ」

折角持ってきてくれたんだしな。

笑って言う俺とは裏腹に、
彼の顔はなんとも神妙だ。


「そんな顔するなよ。
 茶でも飲んでくか?」

あがれよと促すと、
大人しく靴を脱いだ。