「暇だろー?」 「大丈夫ですよ、寝顔見てますから」 「えー」 それ位で潰れる暇だとは思えない。 「きっと俺、2時間は寝るぞ?」 「じゃあ、飽きたらアルバムとか 見せてもらっててもいいですか?」 「いいけどさ、やっぱ俺起きてるわ……」 言いながらも、まぶたの力が抜けていく。 変わらず顔は手のひらに覆われている。 ……目元が温められて気持ちいい。 でも駄目だ。 だって、今寝てしまったら。