「まだ寝てるけど、中入って待ってる? って、聞いたんだけど、 いいですっていうんだもん」 容赦なくお構いなくしてやったの! とか言ってる。 なんだ、この妹。 「ごめんな、変な妹で。 こんな風に育ってるとは、 思わなかったんだ。昔は素直で……」 「どうでもいいから、 さっさと中入ってもらいなよ」 思い出の中の彼女よりも、 だいぶ冷たく育ってしまっていた。 まあそれは置いておいて、 少なくとも30分以上は立ちっぱなしな 彼を家の中へと招きいれた。