「まあ、彼女じゃなくて 彼氏が出来ちゃったんですけどね」 「まさかの彼氏か」 「そう、まさかの彼氏ですよ」 へー、と、意外と驚かれない。 「予想外に受け入れられてる?」 ちょっと真剣な顔をしているが、 どうなんだろうか。 「いや、こんな時 どういう顔していいのか……」 「笑えばいいと思うよ」 某アニメの台詞を真似して返してみた。 「あ、笑ってよかったんだ? じゃあ遠慮なく!」 そう宣言すると、 本当に遠慮無しに爆笑し始めた。