しばらく彼の顔を眺めていると、 ようやく口を開いた。 「じゃあ、おれと、 付き合って、ください?」 「なんで疑問系?」 しかも途切れ途切れ。 彼は大きく息を吸い込んで、 「おれと付き合ってください!」 もう一度、今度はきっぱりと、言った。 「こんな俺でよければ、喜んで」 そう答えると、 彼は本当に嬉しそうに笑った。 あ、俺この笑顔が好きだ。 そう思って、携帯をかまえた。