あ~もうどーしよ
彼氏は他校って言ってるから
同じ学校の人には頼めないし
といっても他の学校に知り合い居ない・・・
帰りのバスの中であれこれ考えていた
悩みながら弟に貰った良く分からない
キャラクターのキーホルダーを
くるくる回していた
「あっ・・・。」
勢い余って、
そのキーホルダーを前の席に飛ばしてしまった
「あっすいません。」
「えっあっどうぞ。」
その席に座っていたのは
いつも同じバスに乗っている
近所の高校の制服を着ている男子だった
「あっこれ!?
限定物のキーホルダー!!」
「えっそうなんですか?
へぇー、じゃぁありがとうございます。」
「ちょっちょっと待って、
これ・・・貰えませんか?
お金なら払いますから。」
「へ?
あぁいいですよ、
お金も要らないです。」
「えっ?いいんですか!!
ありがとう。」
キーホルダーを渡そうとした
そのとき
私の頭の中で何かが光った


