それまでの経緯をまとめて話すと、会長は"あーあ。"と言った顔をした。
"男の娘"に初めて遭遇した私は、どういう風に接していいのかわからない…。
「それはそれは。
で、雛姫は大丈夫な訳?」
呼び捨て…。
「何がですか」
「那智の事。
那智には男恐怖症が発症しなかったんだろ?」
「そうですね」
「で、女装してた、那智より数倍可愛い俺には発症したってことは…」
「ことは…?」
「秘密。自分で考えろバーカ」
「はっ?!」
ムカツク…っ。
「自己紹介が遅れたな。
有栖川伊織(アリスガワ:イオリ)。那智とは幼等部から一緒だ」
「柏木雛姫です」
「なんだその、あんまりよろしくして欲しくなさそうな顔。」
そんな、私と有栖川くんのファーストコンタクトを見て。
ちぃちゃんと美倉君は呟いていた。
「ねぇ、なんかほのぼのするわ、あの二人見てると」
「だな、親鳥と雛鳥みたいじゃね?」
…聞こえてるからっ!!!
