極甘王子はいかが?


ぽんぽん、と頭をなでた後、ちぃちゃんは掲示板へと歩いていった。

ちょっとごめんねー、とか言いながら割り込んで行くちぃちゃん。

たくましいなぁ。



数分後戻ってきたちぃちゃん。

深刻そうな顔を見て、もしや…!と思う。

クラス違ったのかなぁー?


「ヒナ……クラス同じだったよ! Aクラス」

「やったーーーっ」


同じクラスにお友達。

幸せだぁ~っ。


「そんな喜ばれると照れるからっ!!」


顔を赤らめたちぃちゃん。


「…かわゆー」

「も、もーいいから! 教室行くよ」

「うんっ」


それから中学校時代の話をしたりして、教室に着くころにはすっかり打ち解けていた。

黒板じゃなくてホワイトボード。

大学の講義室のような段があって、そこに長机があって、2人か3人で座るみたい。

近代的な教室を見て高校生になったことを実感して…教卓の上の座席表を見ると。私とちぃちゃんは見事に端と端。

"か"と"も"だもんねー。