「……さん!」 「……伊藤さん!」 なんだか ふわふわする。 あれ? 誰かが呼んでる…。 「い・と・う・さ・ん!」 そこで私は ハッキリと目が覚めた。 「あっ…はいぃぃい!」 くすくすと周りが 笑っているのがわかる。 あ、そうか。 私は寝ていたのか。 夢に描いた高校生活初日で 居眠りしていたようだ。 そもそも初日に 授業なんかやる この学校がおかしい。 心で愚痴を吐きながら 私は先生に怒られたのだった。