ねぇ、好きって言ってよ。




私が恋かぁ…。
似合わないなぁ。


明日桃にも報告しないとね。




「ねぇ、桃?」

「何?あっ!わかった!恋したね!?」

「あっ。えっ…」

「顔に書いてあるよ。」


私ってそんなに
わかりやすいのかなぁ?


「まぁ。そうなんだけど…」

「で、その人って?」

「矢崎和也君っていうの。」

「矢崎君?3組の??」


どうしたんだろう。
桃が明らかに動揺してる。


「うん!!凄くかっこいいんだよ!」


わざと明るく言ってみたんだ。
桃を安心させたくて。
この言葉がどんなけ桃を
苦しめたんだろか…
この時2人の壁が壊れた音が
したなんてわからなかったんだ。


「そうなんだ~!
頑張ってね。応援してるからさ」


「ありがとね。」


私は笑顔でこう言った。


この時はまだ気づかなかったんだ。
この報告が桃を
苦しめていたなんて…



私ってバカだよね。
何年親友やってるんだよ。