ねぇ、好きって言ってよ。




私達がお喋りをしていると、
徐々に人が集まってきた。



そして、
チャイムが鳴り席についた。



横の子は…




いかにも優しそうな
すごく綺麗な男の子だった。
この子が矢崎和也…



私の胸はドキドキ。
気づけばもう矢崎君に
喋りかけてしまっていた。



「ねぇ、矢崎君?」


「えっ!?なに?」


矢崎君は凄く驚いていた。
あっ!ちょっといきなりすぎたかな。
でも私はもう倒れそうなぐらい
心臓バックバク。



「いきなりごめんね。
これから隣よろしく!!」


「ん。」



矢崎君の反応は素っ気なかった。
私嫌われた…よね?
いきなりこんなの言われたら
誰だって嫌がるよね?
なんだか泣きそうになってきた。





この時はまだ私が矢崎君に
恋してるなんて気づかなかったんだ。





これから始まる新しい人生に…