一目惚れなんて絶対しないと思っていた。
けど、この世の中に《絶対》なんてないんだと分かった。
私は目の前でとても柔らかく微笑んだ彼に一目惚れした。
彼の笑顔をずっとみていたい。
彼の茶色の瞳に私が映ってると思うだけでこんなに心臓がドキドキする。
自分から告白やもちろん逆ナンとかもしたことのない私はどうすればいいのか分からない。
けど、彼と喋りたい、もっと、声が聞きたい。
ちょっと不思議そうにこっちをみている彼を見つめながら欲望と焦りだけが膨らんでいく。
そして、
「……好きです。」
無意識に口からこぼれでていたのは私の素直な気持ち。


