ネトゲ症候群

「こっちこそありがとう。
 あの、これ。」

言いながら、虎夫に1000円札を渡した。



一瞬 訳が分からない、という顔を

虎夫はしたが、すぐに察してくれた。



金をうけとると、

背をむけて歩き出した。


「健闘を祈るー。」



その言葉が体の中に広がっていく感じを覚えた。



虎夫の姿が見えなくなり、

携帯の電源をいれた。


俺はもう5号室へいくことは
ないだろう。