彼はドアをあけてくれようと、 自分によってきたのだと思い、 閉めようとするが、 彼もこちら側へときた。 「え?」 「ああ、僕ものどが渇いたんだよ。」 パタン、と扉はしまる。 5号室の騒音が聞こえなくなった。 室内では今も、 雪のド音痴な歌の真っ最中だろう。 なるほど。 小栗旬ものどが渇いてたから 自分という、ドアもまともに開けられない存在に 気づいてくれたわけだな。 「すみません・・・。」