「そう。裕のためっ。・・・裕には夢があるよね?」 「だったら何?何が言いたいの?」 「私はね、裕の夢・・・将来を壊したくなかったからだよ。だから言わなかった・・・」 「何だよそれ。何が俺の為だよ!ははっ。笑っちゃうよな」 裕はこれまで聞いたことのない低い声で言った。 そして向きを変えて私の方へちかずいてきた。 私は自然と後ずさりしていた。