秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*


「かっくんもケインとバイオリンするの?」


「いや? 俺はあそこの理事長に誘われただけ」


「りじちょー?」


へー…ふーん…?


「分からないならいいから」


あ、そう。

ほんならいいや。


「あ、坂本さんにコーヒー持ってきてもらうね」


内線で坂本さんを呼ぶと、もんのすごく驚かれた。

それはもう……まるで幽霊でも見たかのような悲鳴と、犯罪者かなんかから逃げてるような凄まじい音がした。


やがてコーヒーを持ってきた坂本さんは……もう一回驚いた。


「まあ! 星野様! お久しぶりでございます。いらしていたのですね?」


まあ、さすがにさっきほどの慌てぶりはないけどね。


「ふふっ。星野様がいらっしゃれば、坂本も安心ですわ。お嬢様もお元気になられますね」


にっこり嬉しそうに笑ってくれて、あたしも嬉しくなった。

坂本さんの笑顔は本当にあったかくて、優しいんだよ。


「ではごゆっくりなさいませ。後ほどお着替えを持ってまいります」


会釈をすると、坂本さんは部屋を出た。


「…ん、おいちい」


豆…変わったねぇ。

あたしこの方が好きかも!


コトンとカップを置いて、ソファに腰掛けるかっくんの膝に乗っかってみた。


「ね、そういえばりんりん達は?」