―――……
あれからどのくらい経っただろう。
目が覚めたとき、あたしはベッドに横になっていて、かっくんに包まれるように抱きすくめられていた。
…ふむ。
かっくんが寝てるってことは相当経ってるな。
「ふあー…」
大あくびをしながら伸びをする。
体がすっきりしてる!
やっぱり、一日十時間寝なきゃ気が済まないあたしが二時間ほども寝られないっていうのは、体に良くなかったんだよー♪
納得しながら、すりすりとかっくんの胸にすり寄った。
「はあ…❤」
しやわせ…❤
朝(かどうか分からないけど)かっくんの腕の中で目覚められて。
朝っぱらから(かどうか分からないけど)かっくんの寝顔を間近で見れて。
最高の朝(かどうか分からないけど)だね!
「…っくしゅっ」
「…?」
あ。
かっくん起きちゃった。
「ご、ごめん」
だってね?
髪の毛が…鼻に…。
「まお…」
「おはよう~」

