…?
よく分からないままに、すらすらと書き込んだ。
「……漢字どうだっけ」
「そこ点がいるよ。…違う違うここここ」
「そだっけ」
「自分の名前くらい書けろよ…」
「なんか言ったかっくん」
「なにも」
…よし! でけたっ。
…で、なにこれ?
「あ、ついでだし楓くんも署名しとくれ」
「署名?」
「ほら」
有無を言わさず、かっくんも名前を書かされていた。
「ありがとな~ほんじゃ私帰る」
「って…どこに?」
「仕事に戻るのさっキラーン」
自分でキラーン言っちゃおしまいでしょうに。
…って帰っちゃったよほんとに。
まー……。
「いっか! うるさいのいなくなってよかったぁ」
「……」
よしよし。
そったらまおね~。

