秘密のMelo♪y③*ウィーン編㊤*


えっ……。


思わぬ一言に、目を瞬いてかっくんを見据えた。


「…頑張れよ」


優しい口調で、優しい表情で。

もう一度そう言うと、立ち尽くすあたしを優しく抱きしめた。


「あ……たし…」


「やりたいこととやるべきことが一致してんだ。これ以上ないことじゃねぇか」


「……」


それ…は……。

そうだけど。でも…。


「俺、自信あるし」


「え?」


「お前のこと……誰よりも、一番に想ってる自信。あるし。もし泣いてたら、涙を拭きにすぐに行く。苦しんでたら、取り除きにすぐに行く」


「……」


かっくん…。


「悲しんでたら、抱きしめて……」


「…んっ…」


「……キス、しに行くし」


「…かっくん…!」


感情に任せて…首に両手を回し、抱きついて、再び唇を重ねた。



かっくん……かっくん、大好き。

あたし、かっくんじゃなきゃもう何もかもダメだよ…!